教えて松ちゃん 第6回「組織犯罪処罰法の改正案、労働基準法の改正 働き方改革、経済再生 など」

こんにちは、松本文明応援隊長のまゆみんです。

今日は、我らが松ちゃんに近況や国民の関心の高い法案などについて、聴いていきたいと思います。
(2017年2月17日時点の取材をもとに再構成しています)

 

はい、よろしくどうぞ。

松ちゃんは総務大臣政務官、内閣府副大臣などを歴任してきましたが、現在はどんなことをしているの?

 

今、私は自由民主党の内閣第二部会長という役職を頂戴しています。内閣府が出す法案や予算案について、まず党内議論が必要だよね。それを私が部会長をしている第二部会で行い、党内議論が集約されたところで自民党の政調会、総務会にはかり、政府が国会に提出するという流れになります。

内閣府副大臣時代は40を超える分野があったけど、ほとんど引き継いだかたちなのかしら?

 

そうだね。今は、鶴保庸介大臣、山本公一大臣、石原伸晃大臣、麻生太郎大臣、高市早苗大臣、山本幸三大臣が所管をされる官庁から出てくる予算案、法案すべてに目を通し、説明を受け、そのうえで党内部会議論にはかっています。

副大臣時代は、大臣にお仕えするという立場だったけど、今は、大臣から出された案を議論にかけて、きちんと党として責任を持てるものになっているかチェックしていくという立場に変わったわけですね。

責任重大ですね!

 

内閣府そのものが安倍内閣の重要施策に対応するところだから、大変な重責だと感じているし、朝早くからとても忙しいけど大きなやりがいも感じています。省庁をまたがる法案もあるから大変だけど、とにかく懸命にがんばってますよ!

 

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 *国民の関心の高い法案について

つづいて、今国会で審議されている法案の中で、国民の皆さんの関心が高いものをいくつか解説していただきたいと思います。まずは、組織犯罪処罰法の改正案についてです。

 

これは私の担当ではないけど、大事な法案ですね。日本は3年後に東京オリンピックを控えていますね。世界各地で様々なテロ組織が活動を続けているわけだから、標的になる可能性もある。世界各国と情報を共有しなければ、テロを防ぐことは難しい。そのための条約を各国が結んでいるわけですが、日本はまだそれに加入をすることができていません。

どうして日本はその条約に加入できていないの?

 

国内法の整備が各国のテロ防止法のレベルに達していないということがあるんですね。これを世界標準にして、テロ防止条約といったような国際組織に加入することによって、日本へのそうした危険情報がふんだんにきちっと正確に入ってくるという環境を整えるための国内法の整備ということです。

この法案について不安視する声もあがっていますね?

 

メディアや野党の皆さんは、この法案が成立をすると、戦前の治安維持法のように、国民の権利や個人の人格が警察権力によって蹂躙されるのではないのか?というような不安の声も聞こえていますね。でも、この法案の狙いはそういうことではないので、心配は全くありませんということを、これから法案ができた段階でしっかりと説明をして、国民の皆さんの理解を得なければならないと思いますね。

 

「ギャンブル等依存症対策基本法案」統合型リゾート(IR)整備推進法の関連法案

前国会で「IR法案」が可決されたけど、これはそもそもどういう法案なの?

 

IR法案は、カジノ場を含む総合的・複合的な娯楽施設の建設を希望されている地方自治体の要望に応えて、それができる道をさぐるというか、「政府が責任を持って、必要な法律を作りなさい」という基本法みたいなものですね。

実際にそういった複合施設をつくる場合に、カジノの占める割合をどの程度に抑えるか、他の娯楽施設、買い物、飲食などの施設とのマッチングといったことについて、一年以内にこの法案をつくりなさいということになって、政府で法案作成にとりかかったばかりです。

この法案についても、いろいろな心配の声があがっているわ。

 

すでにギャンブル依存症になって生活が崩壊している方々の治療をどう進めていくか?ということ。そして、カジノができたためにギャンブル依存症がさらに増えるのでは?より深刻になるのでは?という不安の声がきこえますね。

 

それらの不安について、政府はどんなことをしているの?

 

もちろん、こうしたことはあってはならないことです。政府としても競馬、競輪、ボートといったような公営ギャンブルや大衆娯楽であるパチンコ等々に親しむ中で、依存症になった人たちをどう救うかということを含めて、専門家や治療に取り組んでおられる方々、依存症の方々など、あらゆる分野から専門知識を動員して検討を重ねているところです。

 

*労働基準法の改正 働き方改革

働き過ぎが原因で命を絶つという悲しい出来事が多発しています。

 

痛ましい事件がありましたね。そういったことは本当にあってはなりません。人として幸せに、自分の夢を追求していくという働き方、環境を整えなくてはいけませんね。

 

どういう方向で議論が進んでいるのかしら?

 

政府は3月中にもきちっとした法案をつくって国会に提出したいと準備を進めていますが、

一日の労働時間、残業を入れて何時間以上働いてはいけませんということをきちっと法律に書き込んで、それ以上の残業等々を強いた場合には罰則規定も設けて対応していくという考えで取り組んでいます。

働くということについて、松ちゃんはどんな社会を実現したいの?

 

今、少子高齢化が進み、そのなかで日本の経済を回していくわけですが、働きたいと思う人たちは誰もが働ける、そして、働いただけの対価が得られる社会の実現が大切ですね。しかし一方で、働くことで健康を害すほどの圧力がかかるような社会であっては絶対にいけません。そのための法律をこれから整備していきます。

 

*経済再生

自民党の第一の約束は、「成長する経済を取り戻す」でした。この点をどう評価してますか?

 

だれもが働く場所を得ることができ、その上で所得が上がっていく、そういう経済の好循環を取り戻す、いうのが安倍内閣のもっとも重要な根幹をなす施策ですね。その結果、この4年間で国民総生産GDPが膨らんできた。経済規模が拡大してきた。そして、有効求人倍率が47都道府県すべてで1を超えました。一定の成果が上がっていると評価しています。

この環境をさらに推し進めて、「今の職場はあってない」という人たちが自分の希望に合った職種につけるような労働環境に行くまで、まだまだ経済を成長軌道に確実に乗せていくということがものすごく大切だと思っています。

 *日米同盟

アメリカでトランプ政権が誕生して、世界中が戸惑っているように思えるけど、松ちゃんはどう思う?

 

「アメリカだけがよければいいんだ」と取られかねないような発信が聞こえてきますね。

グローバル、つまり「世界が自由な貿易を公平なルールの下で行おうよ」というのは、アメリカが引っ張ってきた正しい世界の方向性だと思いますから、粘り強い対応が必要です。

そうしたなかで日本の貿易、経済活動が内向きになってしまうと、日本経済は縮小を余儀なくされてしまうので、ここをしっかり対応していかなくてはいけませんね。 

保護主義的な流れはアメリカ以外でも起こっているのかしら?

 

それはヨーロッパにおいても起こりかねない状況です。これに対しても日本は、「人類全体の生産性を高め、人類全体の経済の成長によって、人類全体が豊かになっていくには、公平な国際ルールの中で行われる自由貿易しかない」ということを常に言い続けなければならないと思いますね。

 しかし、内向きの議論が欧米で起こった原因は、世界各地で続いている紛争、テロ、貧困、そして、避難民が文化や習慣の違う欧米に流れて、そのことが社会不安を引き起こしているというところにありますから、引き続いて日本は、平和と安定、貧困や病気の除去といったことに対して、国力に応じた協力を引き続いて行っていく必要があると考えます。

早速、日米首脳会談が行われたけど、日米同盟についてはどう考えているの?

 

これから防衛や経済をどうしていくかということについて、トランプ大統領と安倍総理の会談は大変大きな成果を上げたと感じています。感じていますが、やはり日々警戒を怠らないということが一番重要ではないかと考えています。

 というのは、中国は、引き続いて南シナ海で、国際裁判所が違法だと認定した海の埋め立てや、埋め立てた場所への軍事基地の建設といったような地域の不安材料をどんどんつくっていますね。それによって、アジアの国々の漁業が難しくなっている地域があったり、付近を航行する船の不安もあります。尖閣諸島に対する中国の領有の意思、行動についても、引き続いて強い警戒を怠ってはいけません。

 北朝鮮もまたミサイル発射を行い、世界の世論に対峙するかのように核開発を進めている。こうした危険をどう除去していくかということに対して、一方で話し合いの土俵作りをしっかりしていかなくてはいけませんが、一方で何かがあった時に、ミサイルからこの国をどう守るかという防衛体制もしっかりしていかなくてはいけない。

 中国、北朝鮮、ロシアに対して、アメリカのアジア展開が抑止力になって、日本への武力攻撃を抑止することができればいい、そのためにはやはり日米同盟の深化というのが大変に重要だと思っています。

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 これまで取り組んできたテーマ、課題の進捗や成果

 *行政のIT化

 松ちゃんはここ数年、政務官や内閣府副大臣を歴任してきたけど、力を入れてきたテーマについての進捗などを教えてください。

まずは「行政のIT化」からお願いします。 

はい!私が総務大臣の政務官を務めていた頃に、行政のIT化に力を注ぎました。その目的は、「行政の効率化」ということに尽きると思います。

今、利用が始まったマイナンバーカードも重要なITのツールです。日本は、国民の皆さんが受けるサービスすべてが申請主義、つまり、サービスを受ける資格があっても申請しなくては受けられないという時代が長く続いてきましたね。

 しかし、今後ITがどんどん進化をしていく中で、お子さんが生まれて保育園、幼稚園、小学校の時期を迎えることをコンピュータが自動的に把握し、「こういうサービスもある」ということを行政のほうから連絡を取ることができます。

役所まで出向かなくても自宅からパソコンで申請し、サービスを受けられるようになります。国民の利便性が大いにはかられる時代を迎えようとしていて、このことにさらにスピードアップを図っていきたいと思います。

公務員の産休や育休取得にも力を入れていたけど?

 

今でも産休や育休の制度はあっても、休んでいる間に仕事・人間関係・顧客がどう変わるかということが不安で、なかなか取得できない現実がありますね。でも、ヨーロッパではすでに公務員の2割程度が自宅勤務で、パソコンを介して上司と仕事の指示や進捗状況などを確認したりしていますし、ネット会議も行われています。

これに日本が後れを取ってしまうと、行政サービスが遅れてしまうということがあってIT化に力を入れてきたわけですが、ようやく総務省内、政府の中において花開きつつあるかなという実感を持っています。

各省庁や地方自治体へも「IT行政を進めるための計画をつくりなさい」というような法律もでき、新しい時代の幕を一つ押すことができたかなと考えています。

*宇宙・科学技術イノベーション

続いて「宇宙・科学技術イノベーション」については?

 

例えば「準天頂衛星システム」。アメリカの衛星の協力を得てGPSを使っていたものを、いずれは日本が打ち上げた衛星から常時電波を受けられるようになっていくなかで、例えば、農家のトラクターに「この範囲の畑を耕しなさい」と指示をすると自動的に耕すといったような実験も始まっています。

また、昨今、高齢者の方がブレーキとアクセルを踏み間違えたといったような事故も起こっていますが、車の自動運転が進化すれば、そういった心配もなくなってくる。特に過疎地では高齢者の方の送り迎えのためのシステムが十分でありません。買い物するにも病院に行くのも、高齢者が運転しなければ生活が成り立たないというところもあるわけですから、そういうところに新しい科学技術力が光を差し込むのではないか。さらに、そういった技術が世界に受け入れられれば、それが日本の大きな輸出産業となり、新しい道を開いていくことを大変期待しています。

*震災からの復興

そして、安倍内閣の重要なテーマの一つ、震災からの復興については?

 

震災からの復興をスピードアップするための集中5年間が終わって次のステージに入っています。各地で、経済力・生活力、地域の力を震災前に戻すための努力が行われています。これをしっかり支援をしていく。

もちろん「100%完璧か?」「被災者の皆さんの多種多様な思いにどこまで応えられているか?」というのはまだまだ考えなくてはいけないことがたくさんあります。しかし、道路、電気、水道、そして、住まい、学校、役所、保育園、こういった暮らしに必要な社会インフラというのは概ね順調に復興が進んでいると思っています。

しかし、福島の原発の収束をどう見るかということについては、まだまだ新しい技術開発を含めて時間がかかる。これを安全に確実にやっていくための努力は欠かせないと思っています。

熊本地震の際には、現地対策本部長として約40日、現地に滞在しましたね?

 

熊本は今ようやく復興に向けて歩み始めたばかりですから、地元の要請にきめ細かくスピーディに応えていくということが必要です。今まで培ってきた縁や関係を大切にして、信頼関係をきちっと維持できる支援をこれからも続けていきたいと思っています。

 

昨年暮れには、糸魚川市で大きな火災があったけど、防災という観点では、東京での取り組みはどうなっているの?

 

特に東京については、火事が起きたらひとたまりもない木造密集住宅地域における不燃化、安全化について、力を入れていきます。

 また、それと深く関係する電線の地中化には、都議会議員に当選した昭和60年以来ずっと取り組んできたわけですが、ようやく前国会で無電中化促進法という新たな基本法ともいえる法律ができました。その法律によって、各都道府県は無電中化に向かっての計画を作らなければならないという義務化ができました。今年、来年あたりで、各自治体が無電中化に対応した計画をしっかり定めてくれると信じています。そしてその計画を実行していくにあたって、政府は財政的、技術的な支援をしっかりやっていかなくてはいけない。

この点は、東京においては小池知事の政策の柱にもなっていますから期待もしているところです。

*中野・渋谷

最後に松ちゃんの選挙区、中野と渋谷に関する動きを教えて!

 

まず中野ですが、区議会と区長さんが協力をされて、新たな体育館や区庁舎の建設、現在の区庁舎とサンプラザを複合的に開発して、中野区の経済の活性化するという大方針が示されています。さらに、中野駅西口の開発、JRの駅ビルの建設、囲町の再開発事業、南口の再開発事業などが、それぞれ計画として事業として、着実に進んでいます。

西武新宿線の地下化も順調に進み、野方以西についても引き続き地下化工事をやることが決まっていますし、公園整備についても区がしっかり計画しています。

中野の未来に向けて大きな事業が続くけど、松ちゃんの役割は?

 

これらの事業に対しては、国が財政的支援を、東京都を通じて行うという仕組みになっているんですね。そこで、東京都と中野区、東京都と国との打合せが行われるわけですが、私がそれらをしっかりサポートして、中野の経済の活性化、よりよい社会の実現に尽力したいと思います。

 

渋谷でも大規模な再開発が進んでいるけど、どんなことを大切にしたいと考えているの?

 

渋谷駅を中心とした再開発は、100年に1回あるかないかという規模ですね。これをしっかりやり遂げることで、東京を代表する副都心・渋谷、文化を発信し賑わいのある渋谷というものを次代につなげられるようにしていかなければならないと思います。

同時に、そこに暮らしているお子さん、お年寄りたちの安全確保、保育園、特別養護老人ホーム、リハビリセンターというような生活関連福祉施設、これらも渋谷区長さんと議会でお考え、計画をいただいていますから、これらについても国や東京都との関係の中できちっと支援していきたいと思っています。

最近はテレビ出演も増えたけど、多方面でますますの活躍を期待しています。頑張ってね!

 

はい!応援、ご支援、よろしくお願いします!

 

 

 

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