教えて松ちゃん 第4回「首都直下型地震に対する防災対策、オリンピックと街づくり、電線の地中化」2014年1月

■首都直下型地震に対する防災対策について
 

首都直下型大地震が近い将来、発生する確率が高まっているという報道もあります。

当然のことながら、できる限りの措置をとらなくてはいけません
地震の揺れに対して強い建物にする「耐震化」、そして、燃えにくい「不燃化」の街づくりをすすめるということは大変重要だと思います。
同時に、鉄道・道路といった交通インフラ、電気、水道、ガス、下水といった生活インフラをどれだけ強い構造にするか、そして、予想される状況をどれだけリアルに描き出して、暮らしている人たち、勤めている人たちの意識を高めて、共有し、訓練を重ねていくか。
東京は道路が狭く、木造住宅がひしめきあっている。道路はガソリンを積んだ車がずっと連なっている。どこに逃げるかということも考えなくてはいけないけれども、その避難ルートをどう確保するのか、そして、そこから始まる支援のルートをどう確保するのか、課題は山積みです。
強靭な国家を作るというのは私たちの約束ですが、それにはたいへん大きなお金がかかります。この国の今の財政状況を考えながら、できるだけ被害を小さく抑えるための努力をやっていかなくてはならないと強く強く思っています。
ひとつずつできることから手をつけていくということ、東京都、区市町村と協力をしながらやっていかなければいけない仕事ですね。

■オリンピックと街づくり

2020年に東京オリンピックも決定しましたね。そのためにも地震に強い街づくりが急がれますね。

世界からお客さんを迎えて、競技場や宿泊施設を利用してもらって、観光していただいて日本をよく知っていただくという視点からの整備は必要ですね。でも、それは間に合わせではなくて、同時にこの国の強靭化と軌を一にするという工事でなければ意味がありません。
高齢化が進む日本社会の中で、スポーツに親しむということは、健康で寿命を全うできるかということと深く関係をしているわけですから、スポーツに親しむ国民性、風土づくりは大切です。そのためにも、競技施設はオリンピック、パラリンピックが終わったら使い捨てというようなことではなくて、未来永劫、国民の皆さんに十二分に利用していただけるというものでなくてはいけません。
また、オリンピック会場や競技スペースを持つことが災害が起こったときの避難場所にもなり、仮設住宅を建設する場所になり、場合によっては、大量に発生するがれきをとりあえず置く場所になるかもしれないといった、あらゆる観点からオリンピックという機会を生かさないといけないと思います。
オリンピックというか、もしかしたらパラリンピックを開く会場を整備することのほうがもっと重要なのかもしれないですね。世界に向かって、日本という国、東京という都市が高齢者や障がいをもつ方々にこれほど優しい街なんですよということが発信できれば、パラリンピックということの価値はさらに大きく広がっていくというふうに僕は考えています。

■電線の地中化

まっちゃんがかねてから取り組んできた電線の地中化。少し進展がみられたそうですね!

「電線の地中化」は、私の都議会議員時代からのライフワークだと思って取り組んでいます。
総務省の政務官に就任する以前、国土交通委員会の理事をやらせていただいてからも、ずっとこの問題に取り組んできました。
そしてようやく、強い災害に強い都市、国土を作る計画の中に電線の地中化という大きな柱を書き込むことができました!
総務省が管轄しているのは電線ではなくて通信の分野になりますが、例えば私たちの街で言えばNTT、KDDI、街のケーブルTV、有線といった生活インフラに関わる線というのが電柱を使って行われています。これを地中化することで電線の地中化にもつながっていきます。それは同時でなくてはならないということで、いま一生懸命やっています。
法改正をにらみながら、ここ1、2年のうちにルールということだけは法制面で整備を進めたいというふうに考えています。やりますから!!期待していてください!!!
(2014年1月)

 

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